鍋島緞通への想い

伝統を継承するInherit tradition

鍋島緞通吉島家は、大正元年に佐賀市赤松町に創業いたしました。
その後は、紆余曲折を繰り返しながら、昭和29年(1954年)には操業の地を福岡県久留米市に移転し、伝統の灯を守り続けてまいりました。
平成18年(2006年)に関係各所のご尽力のもと、創業の地、佐賀市赤松町に吉島家緞通ミュージアムを開館し、約50年振りに佐賀の地に里帰りをすることが出来ました。

鍋島緞通は佐賀藩鍋島家の御用品としての価値のみならず、日本最古の手織り緞通として、文化的にも貴重な位置付けであることは言うまでもありません。

緞通の歴史は生産が開始されたと言われている江戸元禄期から数えますと、300有余年程の歴史がありますが、吉島家として緞通の製造に携わってきたのは、その中の、わずか100年程にしかすぎません。
私たちは、江戸時代から脈々と流れる緞通の歴史を守る立場の者として、正統な歴史を後世に受け渡す重い宿命を背負いながら、日々の作業に向き合う毎日です。

私たちが過ごす毎日の日々(作品創り)が、新たな歴史の1ページになるという重い責任を背負って、鍋島緞通とともに歩んできた吉島家として、江戸時代から緞通に携わってきたすべての方々の思いを受けて、まだ見ぬ未来へ、橋渡しが出来ればと思っております。

伝統を継承するということは、伝統を守ることだけではなく、先人達の思いを汲みながら、更なる創意工夫がそこに求められるものだと思っております。

私たちは、作品が語るもの創りを目指し、後世に代々引き継がれる伝統の鍋島緞通を創り続けたいと思っております。

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